野山手仕事研究事業部 職人情報収集セクション
エデュケイショナル・トタンナー 伊藤塗志

「トタン屋根塗らせて!」
トタン不動産事業部のご紹介

一般にトタン屋根家屋のイメージは「普通」です。
やはり持ち主の方とっても、愛着はあるが普通の家かもしれません。


しかし、トタン屋根を配備した家屋はとても貴重です。
いま、東京の世田谷区で結成されたトタン機構は結成後30日で10人に達しました。
3日に1人のペースです。
トタン屋根の家屋に惚れ込むひとは多いのです。


そうして空き家のままにしているトタン屋根家屋を全国を旅する中で見てきました。
トタン機構重要文化財指定級のトタン家屋が多く空き家のままで放置されているのが現状です。


家は人が住まなくなると痛みます。
私たちトタンナーの心も痛みます。


申し送れましたが、私はトタン機構員伊藤塗志といいます。
農学部を出、今現在地方の手仕事を取材して回る日々です。


取材の基本はアクティブインタビューです。実は取材などしていません。
行く先々で生業の手伝いをさせていただいているだけです。
仕事の中でこぼれるお話を書き記すのが仕事です。


だからトタン屋根も塗ります。


塗ること自体が目的です。


トタンを塗ることが楽しくてしょうがない集団、それがトタン機構。


私たちは、トタン屋根の家を求めています。


できることなら、全国にあるトタン屋根空き家を手入れして回りたい。 とはいえ、他人の家のトタン屋根を勝手に塗ると流石に犯罪です。
一体どういう罪に問われるかは分かりませんが、それはできないことです。


ですからトタン屋根の家をお持ちの方の「うちのトタン屋根塗ってほしい」というお申し出が必要なのです。


ひとが住まないと痛むというのであれば、
管理人を派遣することもしたいと考えています。


「先祖代々の家、売るのは嫌だが誰も住んでいない・・・家が傷むな」


という理由であれば、定期的にお手入れに伺います。


借り手を捜すこともやぶさかではありません。


いえ、やぶさかではなくて、望むところです。
むしろ私が住みたい。


もし、「うちのトタン家屋空いているけどなんとかしてほしい」
ということがあれば、飛んで参ります


まずは、こちらまでご連絡下さい。


totanfuki@gmail.com




■プロフィール

いとうぬりし・・・京塗大学農学部卒。11月より孤立行政法人 銭湯文明センターへ出向予定(兼任)。特殊人材サービス会社で雑誌創刊に関わる。給与の遅配に腰を抜かしつつも雑誌を世に出し退職。現在農業系ライター。地方で居を構え、養蜂、物書き、太極拳の三つで生計を建てることが目標。「エンターテイメント自給率の向上と家賃との関係」についての研究論文準備中。日本森林学会に所属(していた)