広報・IR部 トタブ・コミュニケーションセクション
クリエイティブ・トタンナー 葺谷けい

トタンにっき

あの日、御徒町の閉店まぎわのお店で用事を済ませ、
ついでにレジ横に置いてあったシャボン玉を
何気なく買いました。

その後、タクシーでネガフィルムを探して秋葉原に。
数年ぶりに降り立った秋葉原は
再開発中の大きなビルが夜の闇にそびえ建っていました。

そして約束の時間午前0時の盛岡行きのバスに乗り込み、
午前中には岩手県雫石市に到着。


気がついたら屋根の上!


ついさっきまで都会のまん中にいたのに変な感じだなあと思い
前日買った東京のシャボン玉を吹いてみると、
昔より明らかに割れにくくなっていて、
遠くまで飛ばせるようになっていて 、
シャボン玉すら進化している世の中について
ちょっと考えてみたり。


例えば、学校を卒業したり、引越ししたり、会社を変えたりなど
環境ががらっと変わっても
けっこう潔く次の環境に馴染んでしまう自分がいるけれど、
この大きな変化のなさそうな平和な風景が
ずっとそのままならいいな、と
トタン屋根の上でシャボン玉を吹きつつ
そんな事をふと思いました。


 


  

  

  

  

■プロフィール

ふきやけい・・・名刺大学妄想創作学科卒。箔押し職人研究と古カメラでのトタン小屋記録が主な趣味。