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情報推進戦略事業部トタン・アーカイブスセクション
エディトリアル・トタンナー 屋根田望美
会津若松 茅葺きカバー型トタン探訪
あれは2006年6月。トタンナーズ学会での研究発表がせまっていた日々、論文の方向性でまよっていたところある情報筋から連絡が!
「会津若松にいいトタン物件がありますよ」
さっそく情報筋の車に無理矢理のりこみ(屋根田は無免)走る事4時間...。
あった〜〜!!!!!!!
茅葺き屋根の上にすっぽりトタンをかぶせた「茅葺きカバー型トタン」屋根です。写真だとわかりにくいですがトタンの下には、今も茅葺き屋根がのこっているそうです。え?何なに?
「なんだよーせっかく伝統ある茅葺きを保存しないで、下品なトタンなんかかぶせちゃってさ...」
ってそこのあんたー!茅葺きカバー型トタンにはいろいろな背景があるんだってば!!!!!!!!!
地元の方に聞いてみると、なんと市役所より消防の観点から、般民家の茅葺き屋根保存はきびしく規制されているらしいです。だから住民のみなさんは最後に茅を吹き替えるタイミングで、トタンをかぶせるという「茅葺きカバー型トタン屋根」決断をされたんですね。
そして!!!!!!!規制だけじゃなくトタン屋根にはメリットが!
地元の奥様「トタン屋根だと、雪下ろしの必要がないのよ〜。」
なんと!急勾配のつるつるトタンに一定の雪がつもると、「ツツツツ.....ズバー!」と勝手に雪がすべりおちるそうです。だから小さいお子さんには「屋根の下に立つな」ときびしくしかるのもこの土地の習慣だとか...
奥様「あの音をあなたにも聞いてもらいたいわ〜。冬になったら遊びにいらっしゃい」
屋根田「はい!ぜひ!!!!!」
奥様「あとお嫁さんも募集中よ〜」
屋根田「あ...あのそそそれは...ガクガクガク」
....とかいう、そんな理屈抜きでも茅葺きカバー型トタンすてきすぎる!!!!!!!!市原悦子の声が聞こえてきそうな「日本昔話」ばりの屋根の形をした真っ赤や真っ青なつるつるトタン板。ファンシーなのにメタリック。ぐっとくるとしか言いようがありません!!!!!!!そして昔の農家の民家の骨格をのこした1階のガラス窓から見える昭和なレースカーテンも萌え〜
この会津の旅から帰りよくよくしらべてみると、会津にかぎらず日本の農村地帯を中心に、茅葺きトタンカバー型屋根はたくさん残っている事が判明!
みなさんの町の自慢のトタン屋根写真をぜひ当機構までお送りください!!!!!!
■プロフィール
やねだのぞみ・・・応仁義塾大学漠然制作学部卒。特殊出版社でリストラにおびえながら日々遅刻。たまたま青森でみたトタン屋根に惹かれトタン葺き推進機構たちあげにかかわる。現在、会長をつとめるがいつリストラされてもおかしくない。リストラ後の居場所確保のために同機構内に古代脳研究事業部をたちあげ、「自宅メンテとドーパミン出力の関係」研究論文準備中。