茅葺戦略事業本部 出雲エリア住宅財再生開発セクション 兼トタン・スガハラ開発室付 アーキテクチャル・トタンナー
安全泰

トタンとはなんだという話を一つ。

トタンとは鉄を亜鉛でメッキして鉄をさびにくくした素材のこ
とです。


鉄がさびるまえに表面の亜鉛が溶けてくれるので鉄が守られる、 という仕組みらしいです。亜鉛が鉄の犠牲となる感じ。
イオン化傾向が大きくてZn+がボルタで電池でカエルでピクピク的 な話ですがそういうのは詳しい人に聞いていただきたい。


「お前の知識メッキだな」の用法に見られるように、めっきは けっこうすぐはがれちゃうみたいで、だから世の中錆びたトタ ンが一杯。とくに東京砂漠には打ち捨てられた錆びトタンが多 いのですが、雪国では錆びると即雨漏りにつながり死活問題な のでちゃんとペンキを塗っていつもピカピカなのが多いのですね。
(ピカピカにして雪のすべりを良くする意味もある)


波板(うねうねした板)は全てトタンだと誤解されている人も
居ますが、波板はプラスチックでもトタンでも、金でも作れる
あくまで形の話でして、トタンはあくまで素材の名前なのです。


最近金属屋根材で主流なのは「ガルバリウム鋼板」というやつ
で、亜鉛だけじゃなしにアルミと亜鉛とシリコンを混ぜたやつ
をメッキしたもので、トタンの親戚だけどすごい耐久性が高い
らしい。それで最近はトタンはガルバにおされ気味で最終的に
は全部とってかわられちゃうんじゃないか?というのがトタン
機構目下の危機であります。


トタンが雪国からなくなると、塗りなおしの風景は消え、真っ
赤なペンキでキラキラ輝く屋根は消え、さらに人々のクロマニ
ヨン力もだんだんと低下していってしまうわけです。


※白い小屋写真・・・ポリカ波板

※青い小屋写真・・・波型トタン

※赤い屋根写真・・・縦葺きトタン


論文その2:出張報告へ




■プロフィール

あんぜんたい・・・東京バナナ大学 井戸端学部 チャイ学科卒 学生時代はイン
ドのチャイを日本で再現する研究に没頭。 田舎のトタン屋根
が風でとんだという話を会長に何気なくしたところをつかまり
トタン機構に参画。。